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【再考】高血圧はホントに身体に悪いのか?

こんにちは!

名古屋・西区浄心駅すぐ近く!
姿勢・機能改善パーソナルジム
Kinesis代表の宮奥 丞(名古屋の姿勢改善士)です。

 

 

さて、今回のテーマは

 

 

 

高血圧はホントに身体に悪いのか?

 

 

 

です。

過去にも同じようなテーマで書きましたが、

今回はその内容をブラッシュアップしてリブログした感じです。

当ジムでは、予防医学的な内容で、

お客様からお悩みをいくつかいただく機会があります。

 

「血圧が最近高いのよね~、降圧剤飲んだ方がいいかしら?」

 

と、いうような感じです。

もちろん、当ジムは医療施設ではありませんし、

私(宮奥)も医師ではありませんから、

「診断」をするなど出来ませんので、あくまでも

健康予防的な位置づけの話として、

このようなお悩みをお聞きすることがあるということです。

 

「血圧が高い=悪」

 

という固定概念が成立している現状ですが、

皆さんは、この概念を疑問に思ったことはありませんか?

先日、こんなニュースをネットで発見しました。

 

 

〈 WHOによれば、「高血圧症」患者が、この30年で倍増した。〉

 

というニュースらしいです。

このタイトルだけで「なんかおかしくね?」と勘ぐることができれば、

あなたの情報リテラシーは非常に高いと言えます(笑)

そもそも共同通信が、ロイター&AP通信とかの情報垂れ流しだとか、
(ロイターやAP通信がどのような報道機関かはお調べになってみてください♪)

そもそもWHOがどうゆう後援を受けている組織なのかとかを理解しておけば、

この手のニュースがいわゆる「医療化:Medicalization」

の最たる例であることが分かりやすいのですが(*^。^*)

…それはさておき、そもそも

 

血圧とはなんなのか?

 

また、

 

血圧が年齢に伴って上がる意味はなんなのか?

降圧剤の服用が本当に得策なのか?

 

というところなど、

分かりやすく解説していきたいと思いますm(__)m

 

 

 

 

 

 

・そもそも「血圧」とは低くすべきなのか

 

早速、核心なのですが、

「血圧って低くすべきものなのですか?」

という点についてです。

血圧の定義ですが、

「血流が、血管内壁に与える圧力」

のことです。

存在意義としては、

「血液を、各組織へ供給するため」

です。

例えば、

自転車の空気入れをイメージして下さい。

 

 

自転車の空気入れの目的は、

空気をタイヤの隅々にまで行き渡らせることですよね?

なので、当然ながら、

必要量の空気を送り込むには、

ある程度強い射出力が必要になります。

これがもちろん、強すぎる場合は、

タイヤに傷が入ったりする場合もありますが、

それよりも問題なのは、

射出力が弱すぎて、
大目的である「空気を送る」ということが出来なくなることです。

これと同じことが、血圧にも言えます。

血圧が充分にないと、酸素や栄養素を含む血液を、

各組織へ輸送することが出来ません。

特に、

末端組織&脳への血流は、血圧が低ければ低いほど滞ります。

なので、血圧は必要に応じて、

昇圧ホルモンや神経伝達物質
(アドレナリン、コルチゾール、レニン-アンジオテンシン等)

加えて、

降圧ホルモンや神経伝達物質
(ブラジキニン、エストロゲン等)

の密接かつ複雑な支配によって、

無意識的な昇圧or降圧の調節が日々なされているのです。

いわゆるホメオスタシス(生体恒常性)の一環ですね。

この血圧調整は、加齢によって変化すると言われます。

人間は、加齢に伴って血圧が高くなるのが正常です。

既存西洋医学と比べると、逆説的内容ですね。

その理由は、

血管系の柔軟性及び筋ポンプ作用の老化が関わります。

若年のうちは、末端まで血液を輸送するのに、

そこまで高い値の血圧を必要としません。

血管の柔軟性や、筋ポンプ作用の働きが強く、

血圧を無理に上げずとも、

それらの組織が血液輸送を補助してくれるからです。

ですが高齢になれば、筋の活動性の低下や

血管の硬化が起こりやすくなります。

 

 

これは防ぐもなにもなく、

「老化現象」なので誰にでも起こります。

なので、体内では、戦略として血圧を高くして、

末端まで血液輸送を滞りなくさせているわけです。

にも関わらず、高齢者が降圧剤で一生懸命に

血圧を下げてしまうと、どうなるでしょうか?

脳への血流が減少し、認知症のリスク向上

血流の低下が血栓の滞留を招き、

脳梗塞のリスクを向上させるといった可能性も考えられます。

もちろん、若年代であるにも関わらず、

明らかに異常な高血圧であれば、治療の対象となるでしょうが、

基本は、

「年齢+90~100」の範囲内で収縮期血圧が収っていれば

高血圧治療をしなければいけない!

と、不安になる必要はないと考えられるのではないでしょうか。
※この血圧の値については後述参照

 

 

 

 

 

 

・そもそもの基準値への疑問

 

さて、前述までで、

血圧を無理に下げることが、

いかに疑問が残ることであるかが

お分かりいただけたかと思います。

次に、

我が国での血圧の基準値を見てきたいと思います。

現在の日本高血圧学会の定める血圧の基準値がコチラです。

 

 

収縮期血圧(上の血圧)140以上から高血圧患者となり、

130以上はいわゆる予備軍という位置づけです。

ちなみに、この基準値がずっと何十年も適用されていたわけではなく、

 

1987年、180mmHg 以下

2004年、140mmHg 以下

2008年、130mmHg 以下

 

収縮期血圧の基準値は、以上のように、

基準値をどんどん下げていますよね。

数十年前までは、

「年齢+90~100」で正常範囲だと言われていました。

なのに、今や年齢層問わず130以下までが正常値に。
※あくまでも現時点での基準値による

これにはなにか理由があるのでしょうか?

その大きな要因として考えられるのが、

「高血圧患者の拡充狙い」です。

こちらをご覧下さい。

 

 

 

こちらは、2006年~10年まで5か年間の

日本市場における主要薬の売上高(薬価ベース、1~12月売上)推移です。
(出典:IMSジャパン)

高血圧治療薬(主は降圧剤)が唯一の1兆円市場となっています。

つまり、製薬業界からすれば、

高血圧に対する治療薬(降圧剤)は、まさにドル箱と言えるのです。

現在、日本の高血圧患者は全体として約4,300万人いると推定されており、

日本人のおよそ3人に1人が高血圧という状況です。

これだけの患者がいれば、1兆円規模で高血圧治療薬が売れるのも頷けます。

 

 

 

 

 

 

・高血圧と降圧剤服用、どちらが怖いか??

 

では、

ここで降圧剤を服用した場合のリスクも考えてみましょう。

多くの高齢者が、降圧剤を毎日のように服用しています。

降圧剤とは、主にアンジオテンシン阻害薬などがあり、

血圧を上げるホルモンを阻害することで、

血圧を下げてしまおうという機序のものが一般的です。

さて、以下の研究を参照しましょう。

この研究は、フランスとイタリアの養護施設に入居する、

80歳以上の1,127人を対象として2年間追跡調査し、

血圧、降圧薬治療と死亡率の関係を調べたものです。

その結果は、

収縮期血圧が130mmHg未満で2剤以上の降圧薬を使っていた人では、
そうでない人に比べて死亡率が高くなっていました。

Treatment With Multiple Blood Pressure Medications, Achieved Blood Pressure,
and Mortality in Older Nursing Home Residents: The PARTAGE Study.
(JAMA Intern Med. 2015 Jun 1)

このように、高齢者における降圧剤の服用は、

脳出血は減らせるかもしれませんが、全死亡原因で見た場合、

「降圧剤の服用によって、逆に死亡率が高まる可能性」

が大いにあると言うことが考えられるのです。

他には、オーストラリアでの研究でも、

似たような結果が現れています。

降圧剤療法を受けている高血圧の239人の高齢者
(平均年齢は88.1歳±6.3歳、女性はうち79%)

を2年間追跡したコホート研究です。

その結果、

単一の降圧剤を服用している高齢者の場合より、
複数の降圧剤を服用している場合の死亡リスクの方が有意に高くなっていました。

Multiple antihypertensive use and risk of mortality in residents
of aged care services: a prospective cohort study.
(Epub 2019 Aug 31)

※この研究では単一服用群と複数服用群の母数に開きがあるので、
研究モデル的に多少のツッコミどころはありますがご容赦下さいm(__)m

また、我が国日本でも、

降圧剤の服用によるデメリットを示す統計学的データが存在します。

降圧薬内服のないグループと比べて、10年以上内服しているグループでは、
全部位、大腸、腎臓のがん罹患リスク上昇が。

5−10年内服グループでは、
腎臓のがん罹患リスクの上昇との有意な関連がみられました。

Long-term antihypertensive drug use and risk of cancer:
The Japan Public Health Center-based prospective study.
(Epub 2021 Apr 1)

 

 

以上のように、

降圧剤を服用すればするほど、

死亡率や発がん性等の悪影響が起こり得る可能性

が示唆されているのです。

もちろん、量が少ない場合や、

継続服用年数が短いのであれば、

あまり悪影響は出ないかもしれませんが、

データが示すように、長く&多く降圧剤を服用した場合は、

「血圧が下がる」というベネフィット
(ここでは一応ベネフィットとしておきます)

以外に、重大な健康リスクを背負うことになるかもしれないのです。

 

 

 

 

 

 

・「医療化」という現実を直視すること

 

西洋近代医学の発展に伴い、1900年代以降からは、

多くの「医療化」が垣間見えるようになりました。

医療化とは先ほどちょろっと言及しましたが、

 

「宗教、司法、教育、家庭などの社会生活のなかで起こっているとされてきた
さまざまな現象が、次第に医療の対象とされるようになっていくこと」

 

です。

要は、医療業界の市場拡大と見るのが妥当でしょう。

例えば高血圧マーケティング以外には、

高コレステロール値の啓発や、

精神疾患に関する啓発などは、多くが医療化に該当するでしょう。

これら医療化により、

医療業界含め製薬業界等の利権は膨らむばかりです。

現に日本だけで見ても、医療費の問題はいつまで続くのでしょうか?

このままいけば、どんどん膨らむばかりで、

政府含め行政は、
医療費なんて実は抑える気がサラサラないんだなと実感しますね♪

これほどまでに医療が莫大な利権を抱えるようになった今、

皮肉なことに、

「医療によって、不健康になる」

という可能性が、増えてきていると考えられます。

それは、

現に降圧剤を服用することで死亡率を悪化させている

という事実等からも説明がつきますが、

この「高血圧マーケティング」だけでなく、

おそらくはもっと多くの医療分野で、

患者層の拡大を図るようなマーケティングが展開されていることでしょう。
(そして将来的にも拡大していくと個人的には予測しています)

 

 

 

もちろん、全ての医療を否定しているわけではございません。

医療とは、「治るor治す」ための手段ですから、

実際に、医療によって「治る・治せる」のであれば、

そのような医療はどんどん発展していってもらいたいと思います。

現に西洋近代医学の発展により、

特に救急医療においては飛躍的に救える命が増えました。

 

 

このように、本当に必要な医療には、

どんどん投資を惜しまずに、国をあげてサポートして欲しいと思います。

ですが、ここで言及したいのは、

 

「医療化によって無駄な手を加えた結果、より悪い方向へ導かれる」

 

ということに対しては、

我々一般市民は、断固として反対せねばならないということなのです。

残念ながら、

慢性疾患(ガン、心疾患、生活習慣病など)においては、

現在では、医療によってより悪い方向へ導かれているケースが多いのではないでしょうか。

このような場合は、医療を受ける側のリテラシーが求められ、

自分自身で納得するまで考えて、医療を受ける必要性があります。

これは、

医師や医療機関を我々が「正しく」利用すること

に繋がる重要なマインドです。

何度も繰り返し言いますが、

医師や医療機関を目の敵にして叩きたいのではありません。

明らかにおかしいことをしていたり、

ネガティブな疑問が解消されないような医療分野について、

皆さんに知って欲しい、気づいて欲しいからこそ、

一トレーナーとして、

健康予防の観点から情報を提供させていただいているのです。

この記事が少しでも、

現代医療の疑問点や矛盾点に気づくキッカケとなれば幸いですm(__)m

当ジムでは、ただ運動を教えるだけではなく、

正しい健康情報の見方や、情報リテラシーの付け方も

お客様にはお伝えをさせていただいております(*^。^*)

※聞かれたら、お答えする。というスタンスです。悪しからず。

もし、気になる方は、

お気軽に「お問い合わせ」から当ジムまでご連絡下さいm(__)m

 

 

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