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【質問】有酸素運動は身体に悪いですか?
こんにちは!
名古屋・西区浄心駅すぐ近く!
姿勢・機能改善パーソナルジム
Kinesis代表の宮奥 丞(名古屋の姿勢改善士)です。
今回のテーマは
有酸素運動は身体に悪いですか?
です。
先日、お客様からこんな質問が。
「ランニングを始めたいのですが、調べたら有酸素運動は健康的ではないとありました。
痩せるために有酸素運動をしようと思ったのですが、やはり身体に悪いので止めるべきしょうか?」
最近では、有酸素運動のリスクを語るトレーナーさんも増えてきたように思うので、
このような御質問が来るのもなんだか時代だな~なんて思っているわけですが(^.^)
結論から言うと、
「過剰に」有酸素運動を行えば、間違いなく身体には悪いと言えます。
はい。これだけ聞けばかなりの数のランナーさんを敵に回しそうですが、
あくまでも、「スポーツとして有酸素運動を楽しみたい方」以外の、
「痩せるもしくは、健康維持の手段として有酸素運動を習慣化しようか迷っている方」
に向けてのお話ですので、そのへんご了承下さい!
以下、事実だけ抽出してお伝えをいたしますね。
まず、有酸素運動とは体内を「酸化」させやすい運動形態となります。
これは、身体に害があるか否かではなく、
「酸化」という現象が起こりやすい運動だという「特徴」なのです。
酸化とは、過剰な酸素への曝露により、体内でフリーラジカルや活性酸素が発生することで、
その活性酸素等により活動電位を奪われた細胞が、不安定となる状態のことです。
この酸化は、すべて悪いわけではなく、過ぎれば正常な細胞を攻撃しますが、
普段からある程度は働いていないと、菌やウイルスを体内で撃退できませんから、
必要だけど、過ぎれば身体に害をなす。見たいなイメージです。
この酸化が頻繁に起こってしまうことで、
慢性疾患(心臓病、ガン、自己免疫疾患等)の温床になるとされています。
言い換えれば、「老化」です。
この酸化が、有酸素運動を過剰に行うことで顕著に進むと言われています。
2011年のEbrahimらの研究によれば、
健康で活動的な男子大学生に対する自転車運動の影響を調べた結果、
コルチゾール値およびエピネフリン(アドレナリン)※共にストレスホルモン
の値が、有酸素運動後に有意に上昇したとあります。
コルチゾール等のストレスホルモン量は、酸化を測る指標の1つです。
もちろん、運動直後の測定のため、身体の反応として当然といえば当然ですが、
これを「ほぼ毎日、継続的に」実施する場合はどうでしょうか?
継続的かつ多量の有酸素運動は、これらストレスホルモンの分泌が起こり、
体内での酸化反応が高まりやすくなります。
これが頻繁でない場合、一時的な炎症反応なので、
体内の抗酸化物質(ビタミンC等)の作用で正常に戻りますが、
ほぼ毎日ランニングをするなどの場合、この正常に戻す回復機能が追いつかず、
さらに走って、酸化ストレスを重ねていく事になります。
また、有酸素運動系アスリートは、スイマーなどと同様に、
他の瞬発系アスリート(球技系やスプリンター)に比べて、
骨密度が有意に低くなる傾向も分かっています。
※過剰なコルチゾール分泌は、骨芽細胞の活性低下から骨密度を有意に減少させます。
Bone Mineral Density in Collegiate Female Athletes: Comparisons Among Sports
当然、有酸素系の「アスリート」ですから、
一般健康維持レベル以上に、「過剰な」有酸素系ワークを日々行っていることは明白です。
さらに、筋トレと比較してみると、過剰な有酸素運動の場合は、
循環系への多大な負荷により、血管系へのダメージが深刻となりますので、
動脈硬化や、心血管疾患などのリスクが、筋トレよりも目立ちます。
Physical activity and the progression of coronary artery calcification
以上のように、「過剰かつ継続的な」有酸素運動レベルであれば、
有酸素運動が身体に悪いと言えるのではないでしょうか?
具体的には、週5~6日以上、1回1時間程度以上であれば、
過剰な有酸素運動の頻度と言えるでしょう。
繰り返すように、これは事実であり、
有酸素運動を毛嫌いしているからこうゆうことを言っているのではありません。
これを知った上で、有酸素運動をどの程度行うのか?です。
それこそ週3回以内、1回に行う時間を30分程度であれば、
逆に身体的には血流の促進や、脳への刺激も増やされ、
悪影響よりも好影響が大きくなるでしょう。
ですので、もしご自身のライフスタイルに有酸素運動を取り入れたい場合は、
このレベルに合わせて頻度を設定すると良いかと思われます。
あとは、有酸素運動が人生の質を向上させ得るのであれば、
上記リスクなどを把握した上で、ご自身の判断でお任せで良いのではないでしょうか。
事実、ランニングが生きがいだという人には、上記リスクなどよりも、
人生で得るものが多いはずですので、釈迦に説法でございます(*^_^*)
(スポーツとして、趣味として楽しむ。ということです)
そのような方を批判する気など毛頭ございません。素晴らしい事だと思います。
その場合は、酸化を防ぐべくビタミンCや、糖の摂取を意識していただくと、
上記リスクを多少は減らせるはずです。
(もっとも、昨今のランナーの方はその辺はよくお調べになっていると思いますが(..;))
ちなみに、痩せるために有酸素運動をしなければいけないなんてことはありません。
健康的に効率よく痩せるのであれば、「食事改善+筋トレ」が推奨です(^.^)
皆さんも、今回の内容を参考にして、
有酸素運動について知見を深めて、実施するのか否か?
はたまた、実施するのであればどの程度のレベルで実施するのか?
を考えてみてはいかがでしょうか??(^.^)
より今回の内容が気になる方は、ぜひ当ジムの初回体験にお越し下さい!
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