今回は、

あなた猫背じゃないですよ？

ということでお伝えしていきます。

さて、当ジムでは姿勢改善を専門に扱っていることから、

「猫背」にお悩みのお客様を多く見させていただいております。

そこで、皆さんにお伝えしたいこととして、

「ホンモノの、治すべき猫背ってほぼいないんだよ」

ってことなんですよね。

は？？

猫背で悩んでる人めっちゃいるのに何言ってんだこいつ(⌒∇⌒)

って思った方こそ、読んでください（笑）

まず、「猫背」の定義から説明します。

猫背とは、胸椎後弯角度がおよそ69度以上の状態の姿勢です。
※書籍によって差はあります。

上の写真の人が、「本物の正真正銘に猫背」の人です。

けっこうな背中の丸さですよね？

この角度は、かなり深いカーブなのですが、

人体の構造や、運動学を考慮した場合に、

これくらいでないと「異常な背中の丸まり＝猫背」と呼んではならず、

逆に、これ以下の胸椎の丸まりであれば、

「猫背とは呼べない」ということなのです。

よく、胸椎後弯症などと呼んだりもしますが、

大体は猫背と同意味で扱われています。

そして、正常な胸椎の後弯角度は？というと、

およそ56～69度とされています。
※これも個人差や人種差があるので幅が広いです。

この角度以下は「フラットバック＝平背」であり、

こちらの方が姿勢としては重症なので大問題なのですが♪

背骨は、本来は胸椎が丸まっているのが正常であり、

この56～69度程度範囲内の後弯が無いとダメなのです。

でないと、頭部重量や床反力を吸収できず、

構造的不安定性が増し、関節や筋へのダメージが増大してしまうからです。

ですので、ある程度しっかりした「丸まり」は必要なのですが、

それが69度以上という過剰な後弯になると「猫背」だよってことです。

要は、みなさんが思ってるほど猫背って軽々しいものじゃないってことなんですね。

だって、街中歩いてる人で、

胸椎後弯角度69度以上の人、見たことありますか？

ないですよね？だってみんな一番最初の写真の人みたく、

背中はあんなに丸まってはないですからね。

じゃあ、「わたし、猫背で悩んでて…」の”似非猫背”の人たちの姿勢の正体とは？

それは、「スウェイバック&首猫背」が大半です。

これらは、頭が前に突き出る姿勢のため、一見するとたしかに猫背っぽく見えます。

ですが、その実態は真逆で、胸椎は前述のように丸くなければいけないのに、

スウェイバック&首猫背の人たちは、逆に反ったり、平坦になったりしているのです。

首と胸椎の境目（頸椎7番付近、頸胸椎移行部）だけ後方突出しており、

それ以下の丸まっていてほしい胸椎は、逆に反るor平坦なので、

姿勢としては非常に最悪な状態となっているのです💦

このように、世間でイメージされている「猫背」と、

実際に医学的かつ科学的考察から言われている「猫背」には、

かなり大きな乖離があるということです。

これを知らずに近くの整体などに安易に行くと、

本当は丸めなければいけない背中を、とことん反らされて、肩甲骨寄せられて、

見た目的にしゃきっとしてるだけの最悪な「背骨真っすぐ姿勢」をデザインされかねませんよ♪

実際、整体業界の方たちも、「背中をまっすぐに！」という信仰が強く、

実際の機能性や解剖学を無視した、デザイン性だけ重視の整体を行いがちです。
※当然、整体全てがそうであるという意味ではありません。

今回の記事を参考にして、ご自身の姿勢が本当に治すべき猫背なのか？

それとも、猫背ではない別の悪い姿勢なのか？を見極める判断材料にされてみてください。

名古屋近郊の方の中で、その姿勢の判別や、改善までをしたい！という方は、

ぜひ、Kinesisの「整えて、鍛える」パーソナルトレーニング

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