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【超解説】フラットバック姿勢について
こんにちは!
名古屋・西区浄心駅&昭和区御器所駅すぐ近く!
姿勢・機能改善パーソナルジム
Kinesis代表の宮奥 丞(名古屋の姿勢改善士)です。
今回は、
フラットバック姿勢について
というテーマでお話していきます。
さてさて、
フラットバックって、皆さん聞きなじみありますか??
あるって思った人は運動指導者か整体師かな?笑
フラットバックとは、「平背」という意味で、
つまりは、「弯曲のなくなったまっすぐな背中の不良姿勢」のこと。
今回は、この姿勢について深掘りしていきたいと思います♪
・フラットバック姿勢の概論
フラットバック姿勢は、前述のとおり「平背」の意味です。
つまり、脊柱に本来備わっているはずの生理的弯曲(S字カーブ)が消失し、
脊柱が、まるで1本のまっすぐの棒のような状態(またはそれに近づいた状態)になった姿勢を指します。
みんな大好きケンダルの指標では、骨盤後傾が条件の1つとされますが、
厳密に言えば、前傾でフラットバックの人もいるし、骨盤後傾の場合でも、
後傾した骨盤が全体的に前方変位した場合が多いため、
実は重心位置は、踵側ではなくつま先側(前傾重心)のケースが多いです。
踵に変位してフラットバックになっている方もいますが、少ないです。(※これまでの宮奥の現場で見た来た経験上)
この姿勢は、主に頭部前方変位(ヘッドフォワードポジション)を併発しています。
頭部前方変位とは、その名の通り、横から見たときに頭が前側へ突き出たような状態のことです。
これが、フラットバックではかなり多く見受けられます。
頭が前に出ていて、それ以下の頚椎ー胸椎ー腰椎はフラットです。
一部、頚椎~胸椎移行部の周囲のみ、後方突出していますが、これも正常から逸脱した状態です。
このフラットバックですが、最も問題になってくるのは、
「脊柱の分節運動機能の著しい低下」です。
分節運動機能とは、、背骨の椎体1つ1つが、各自運動性を持って動く機能のことです。
要は、背骨全体がちゃんと丸まったり、反ったり、ひねったりできる可動性を指します。
この分節運動機能は、前にご紹介した「スウェイバック姿勢」などの他の不良姿勢でも低下していますが、
フラットバックでは特に顕著に、この機能が低下している傾向が強いです。
というのも、前述の通り「脊柱全体の弯曲が消失」している状態なので、
脊柱全体が、正常よりも過伸展(伸ばされすぎ)の状態になっていますから、
その状態で、日常的に関節位置がスタック(固定)されるため、
丸めたり、反ったり、ひねったりという脊柱の基本動作が損なわれやすいからです。
ですので、フラットバック姿勢の方の場合、動作所見では、
前屈と後屈において、胸椎~腰椎にかけてが動かずに、平坦なままとなって、
前屈の時は股関節を軸にして代償動作が生じ、後屈の際は頭部の伸展や股関節・膝での代償動作が顕著に見られます。
加えて、頭部前方変位タイプに比べると少数ですが、
頭部前方変位がないタイプのフラットバックも見受けられます。
このタイプはアスリート体型の方や、バレリーナ、過度なトレーニング週間をお持ちのトレーニーの方、
などに見られますので、これらはおよそ「ポージング」として胸を張ってアゴを引く系の意識を過剰にするがあまり、
その位置で骨や関節がスタックして定常化してしまったモノと考えられます。
・フラットバック姿勢のデメリット
さて、このフラットバックですが、何が悪いのか分かりますか??
まあ、見た目云々ってのは分かりやすいので置いておいて、、
やはり、「機能面」で非常に大きなデメリットがあると言うことなんですね。
フラットバックは、脊柱の弯曲が消失した姿勢であることから、
軸圧に対する抵抗力(軸圧抗力)が、構造として非常に弱いというデメリットが挙げられます。
脊柱には、「軸圧」という垂直方向にかかる負荷が、立位では常にかかっています。
この軸圧は、正常姿勢であれば生理的弯曲(S字カーブ)によって緩衝され、
椎体や椎間板にかかる構造負荷を逃がすことができていますが、
これがフラットバック姿勢だと、弯曲の喪失によって逃がしづらくなっているのです(^_^;)
つまり、正常姿勢よりも脊柱にかかる直接的な負担が増すので、
筋や関節に過剰な緊張を強いることで、姿勢を保持しようとします。
これが、慢性化すると、交感神経優位となり、腰痛や背部痛、
肩や首の痛みに繋がりやすくなったり、関節動作不良を生んだりしやすくなります。
・フラットバック姿勢改善のポイント
では、このフラットバック姿勢ですが、どのように改善していけばいいのでしょうか?
おおまかな改善の道筋は、過去に投稿した「スウェイバック」での内容とほぼ一致します。
一般的には、
「弱化筋の強化&過活動筋の抑制」
というのが、これまたスウェイバック姿勢含む、不良姿勢改善のデフォになっています。
もちろん、これは部分的には正しいのですが、
ハッキリ申し上げて、これだけでは根本改善策にはなりません。
根本を叩くには、今回の本論とは少しズレますが、日常生活動作の見直しが必須です。
(座り姿勢での固定時間、立位での荷重癖、運動量の低下。。。等)
こういった日常の過ごし方(外部刺激)が、姿勢に直接的な影響を与えやすいです。
これに関しては、個人個人で機序が無数にありすぎるのでここでは言及しませんが♪
・・・話を戻しまして、、、
姿勢とは筋・骨格を形上で治せばいいという代物ではなく、
外部刺激を経てアウトプットされたものですから、
当然ながら、
意識的ではなく無意識領域で勝手に制御されるべきものとなります。
つまり、既存の「○○鍛えて、○○ゆるめて」策は、
対症療法でしかなく、真にフラットバック改善をするには、
脳および感覚機能へのアプローチから、
無意識領域での姿勢制御まで持っていく必要があるということなのです。
この前提があった上で、以下の修正を図るのです。
頭部の前方変位是正(頸椎前弯誘導)
脊柱の分節運動機能回復(エクササイズ介入)
脊柱の全体的な生理的弯曲の復元(エクササイズ介入)
交感神経の興奮を解除(呼吸の適正化)
立位での重心位置の正常化
各感覚機能の正常化(特に前庭&固有覚)
外部刺激の脳内での感覚統合正常化
小脳-脳幹との姿勢制御機能の鋭敏化(姿勢の無意識制御)
こんな感じです。
はい、ほぼ「スウェイバック」の改善アプローチと同じですね♪笑
違いがあるとすれば、
スウェイバックに比べて、より分節運動機能へのアプローチを重視することくらいでしょうか。
要は、その人本来の姿勢の情報というのは本能で備わっているので、
そこを取り戻すために、必要最低限の外的アプローチさえ行えば、
あとは、自分の体が勝手に思い出して姿勢制御してくれるようにすればいい。。。
という考えです。
だから、スウェイバックだから~とか、フラットバックだから~とかで、
アプローチが大きく変わると言うことは無いのです。
だって、目指すゴール地点(= 脱力自然体姿勢)は、同じなのですから♪
というわけで、上記ポイントを守れば、フラットバックのアプローチとしてはかなり効果的になるでしょう。
けっこう細かいポイントたちですが、全部重要だし必要です(笑)
以下に、これらのチェックポイントを満たしたオススメの運動アプローチ動画を載せておきます。
・脊柱全体の分節運動機能の再獲得
・呼吸の適正化&脊柱の弯曲再獲得
・立位での弯曲形成
・立位での重心制御&分節運動機能の再獲得
・固有感覚を主とした感覚統合機能の向上
以上です。
いかがでしたでしょうか?
フラットバックは、以前に記事でも取り上げたスウェイバック姿勢に比べると、
そこまで比率的には多くない姿勢かもしれませんが、
日頃の生活習慣や環境変化、加齢とともにフラットバック傾向に近づく可能性もありますので、
知っておいて損はないかと思います。
また、指導者の皆様におかれましても、
フラットバック姿勢の全体像の把握や、個々のお客様のお身体の観察を徹底していただき、
よりご自身のお客様への姿勢改善指導が、個別的かつ効果的なものとなれば幸いです。
そして、もし自分がフラットバックかも?自分で治すのは難しい!と思われた方は、
ぜひ、当ジムの初回体験をご利用下さい♪
御器所店では、今なら、
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