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【腕が上げにくい理由】肩後部組織のタイトネスについて
こんにちは!
名古屋・西区浄心駅すぐ近く!
姿勢・機能改善パーソナルジム
Kinesis代表の宮奥 丞(名古屋の姿勢改善士)です。
さて、今回のテーマは
肩後部組織のタイトネスについて
です。
「腕が上げづらい」
という方は、多くいらっしゃると思います。
当ジムの会員様の中にも、
セッション時に、腕の挙上可動域が芳しくないという方がちらほらいらっしゃいます。
で、大体はコンディショニング(施術&運動)で改善できるのですが、
中でも、
肩の後面が硬くて腕が上げづらいというケースが目立ちます。
もちろん、それ以外の理由も多く存在しますが、
この肩後部組織のタイトネスは非常に多いです。
肩後部組織とは、
主に
関節包、靱帯、棘下筋、棘上筋、小円筋、上腕三頭筋長頭近位部
を指します。
これらの組織がタイトネス(つまりは硬結=潤滑不全)に陥ることで、
腕を上げる動作(肩関節屈曲)のジャマをしてしまうのです。
ではどのようにジャマをしてしまうのか??
と言いますと、
肩関節が屈曲するには、
上腕骨頭が後方+下方へ滑る必要があります。
この、骨頭の滑り運動がスムーズに出るには、
前述の肩後部組織が潤滑に動いてくれないと困るのですが、
日頃の不活動や、オーバーユース&ミスユース(使いすぎ&間違えた使い方)
が要因で肩後部組織の潤滑性が失活し、
タイトネスが生じてしまっている場合は、
この腕を上げる際の(肩屈曲時)上腕骨頭の後方+下方滑りを殺してしまい、
骨頭を前方+上方へ誘導してしまうのです。
すると、腕を上げる途中でのつっかかりや、
痛みを引き起こしてしまうのです。
これを、Obligate Translation(骨頭の前方変位)と呼びます。
※画像引用:整形外科リハビリテーション学会 編
改訂第2版 関節機能解剖に基づく整形外科運動療法ナビゲーションー上肢・体幹 pp55 図5
ちなみに、ここでは細かく取り上げませんが、
肩屈曲時の他の制限因子としては、
肩前方組織(大胸筋や肩甲下筋等)および腋窩組織(大円筋、広背筋等)のタイトネスや、
前鋸筋や菱形筋群の活動性も関わってきますし、
そもそも筋や結合組織以外の問題(関節運動の学習など。脳-神経系の問題)もあります♪
それはさておき、
結局の所、この肩後部組織のタイトネスを解除してあげることで、
その場だけでも、腕の上げづらさを解消することが出来るのです(*^。^*)
で、気になるエクササイズなのですが、
スリーパーストレッチが有効です。
横向きで寝て、下の腕を肩~肘90度になるように置きます。
そこから、上側の手で下側の腕を床に近づけていきます。
この時、下側の肘は動かさないようにして、
肘を支点にして上腕骨を回旋させていきましょう。
すると、肩の後部が伸ばされると思いますので、
最も伸ばされるポジション(痛気持ちいいくらい)で止めます。
そのポジションで3秒キープしたらスタート位置に戻し、
また床に近づけて…を10回程度繰り返しましょう。
すると、腕が上がりやすくなっているはずです♪
もし、これで腕の上がりやすさに変化がない場合は、
それ以外の部分が原因だと言うことです。
とはいえ、ほとんどの場合では、
このエクササイズの後は腕の上げやすさを感じられるはずですので、
ぜひ、肩後部の硬さをケアしていきましょうm(__)m
正しい運動を通じて、肩の機能の根本改善をしたい方は、
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