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【食の安全】ゲノム編集とはなにか

こんにちは!

名古屋・西区浄心駅すぐ近く!
姿勢・機能改善パーソナルジム
Kinesis代表の宮奥 丞(名古屋の姿勢改善士)です。

 

最近、うっとうしいテレアポを避けるために、
かかってきた迷惑営業電話の電話番号を、
「迷惑」という名前で連絡帳へ登録する全く楽しくない作業に勤しんでます♪
でもこのおかげで2回目以降かかってきたときにガン無視できます♪

 

 

 

さて、そんなことはさておき、

今回のテーマは

 

 

 

ゲノム編集とはなにか

 

 

 

です。

 

久しぶりに食の安全系のテーマです。

ここ数年、

各国で新たな食材改変技術として脚光を浴びている、

 

「ゲノム編集技術」

 

みなさん、聞いたことありますでしょうか?

ちょこっとだけニュースになりましたが、

最近はもっぱらコロコロ茶番のニュースにかき消されてしまっています(笑)

ということで今回は、まだみんな知らない

ゲノム編集の簡単な解説をしていきたいと思いますm(__)m

 

 

 

 

 

 

・ゲノム編集とはそもそも

 

ゲノム編集とは、

特定の生物の遺伝子の一部を、
人為的に操作する技術のことです。

「ゲノム」とは、

その生物が持つ全ての遺伝情報のことを指します。

もっと別の言い方だと、

その生物が持つ全塩基配列=ゲノムと言えます。

 

※画像引用元:https://www.meijo-u.ac.jp/sp/meijoresearch/feature/01.html

 

で、生物はそれぞれ個体差がありますよね?

例えば同じ人間でも、顔や体格が違います。

これは、各々の個体でゲノムの情報が違うからなのですね。

もちろん植物にも同じことが言えます。

青い花と赤い花の違いも、

赤い果実と黄色い果実も、

全て、ゲノム情報がそれぞれ違うことによって見られる特性の違いです。

この生物それぞれの「特性」を、

標的とする生物のゲノムに含まれている

特定の遺伝子だけを改変させる品種改良技術こそが、

昨今話題になっている「ゲノム編集」なのです。

 

 

 

 

 

 

・ゲノム編集技術の詳細

 

さて、おおまかな定義は分かったとして、

 

「じゃあゲノム編集ってどうゆう風に食材をいじるのか?」

 

という疑問が沸いてきますよね。

ゲノム編集技術を要約しますと、

ある特定の生物の、特定の遺伝子だけを

部位特異的ヌクレアーゼ(ゲノム編集ツール)によって、

生物のゲノムの標的配列を、特異的に切断&挿入を行う技術

と、なります。

…うん、いまいち分かりづらい(笑)

もっと分かりやすく言うと、

その生物が持っている特定の遺伝子だけを狙って変異を起こすのです。

で、ゲノム編集と一言で言っても、

以下のように4種類があります。

 

①目的の遺伝子を破壊:ノックアウト
別の遺伝子を挿入:ノックイン
③目的遺伝子の塩基配列の改変
④目的遺伝子のmRNAからタンパク質合成を妨害:RNA干渉

 

では、分かりやすく実例で

「1.ノックアウト」を説明しましょう。

例えば、

寒さに弱いけれど、甘くて美味しいトマトがあるとします。

 

 

このトマトは、欠点は「寒さに弱い」ということですから、

このトマトに含まれている、「寒さに敏感である」という性質の

遺伝子を予め特定しておきます。

仮にその特定された、「寒さに敏感」な遺伝子を「遺伝子α」とします。

この遺伝子αを狙って、遺伝子切り取り(CRISPR/Cas9といいます)

ツールで、遺伝子αを切断していきます。

人工的に切断された遺伝子αの切断部位は、

生体の作用によって自然に修復される他に

 

  • 欠失 一部の塩基がとれる
  • 挿入 塩基が新たに加わる
  • 置換 別の塩基と入れ替わる

 

のいずれかのパターンが起こるとされています。

これは完全コントロールできないとされているので、

この遺伝子αの機能がなくなるという狙った「変異」
※遺伝子αがなくなる=寒さに敏感な情報が消える=寒さに強くなる

が生じるまで、ゲノム編集では何回も切断するのです。

修復されては切断し、また修復されては切断しを繰り返します。

そうすることで、修復されずに遺伝子αをじきに無効化させた結果、

「甘くて、美味しい、かつ寒さにも強いトマト」が誕生するのです。

 

※画像引用元:https://www.greencoop.or.jp/genetic/action/

 

 

 

 

 

 

・遺伝子組み換えとの違いは?

 

このゲノム編集ですが、よく、

 

「遺伝子組み換えと何が違うの?」

 

という意見が出てきます。

遺伝子組み換えは、

その生物が本来持ち合わせていない遺伝子を、

外から人為的に入れ込むという手法でして、

そもそも、その生物が自然に持つ遺伝子を

操作する手法であるゲノム編集とは大きく違います。

まあ、どっちも

「遺伝子を人為的に操作している」

という事実は変わりませんが、

従来の遺伝子組み換えでは出来得なかった、

どの場所に変異を起こすのか「狙う」ことができるため、

その食材の変異をコントロールできる可能性がある、

ということが言えます。

つまり、遺伝子組み換えよりも超短期で、

しかも効率的に品種改良ができるのです。

 

 

 

 

 

 

・現在確認されているゲノム編集食材の研究

 

さて、以上のように、

特定の遺伝子の一部を改変する技術であるゲノム編集を、

我々ヒトが食べる食材へ応用したモノが、

「ゲノム編集食材」と言われるモノなんです。

2021年現在までに、多くの食材が研究対象とされています。

 

毒素(ソラニン)を人為的に排除したジャガイモ
可食部分(筋肉量)を人為的に増やした真鯛
GABA成分を人為的に組み込んだトマト
攻撃性を抑え、養殖効率を人為的に向上させたサバ
人為的にオレイン酸を向上させた大豆

 

以上のような食品の研究がすすめられており、

現に、最後の「高オレイン酸大豆」を使用した

大豆油は、米国内ですでに流通しております。

日本も、このゲノム編集食材の流通において例外ではなく、

「GABA成分を向上させたゲノム編集トマト」

である、

「シシリアンルージュ・ハイGABA(ギャバ)」

という品目のトマトが開発されています。

これは、筑波大発ベンチャー企業「サナテックシード」(東京都港区)

が開発し、その販売流通を、

厚生労働省に届け出て、2020年12月11日に受理されています。

 

 

 

 

 

 

 

・懸念される安全性

 

遺伝子組み換え作物が、

ヒトにネガティブな健康影響を与えることが明らかになっているように、

このゲノム編集も、当然ながら議論の的となっています。

 

 

• 任意のゲノムDNA部位を特異的に変異させることが出来る
が、目的としないゲノムDNA部位に変異が入る可能性があ
る(オフターゲット)。

 

• 全ての細胞で目的の変異が導入されない場合がある
(モザイク)。

 

• ノックイン時のマーカー遺伝子は、主に発光クラゲを使ったり、抗生物質耐性遺伝子を使っている。
ゲノム編集を識別するには必要だが、それ以外では不要な遺伝子であるという問題。
特に抗生物質耐性遺伝子は腸内細菌の遺伝子に取り込まれ、
腸内細菌が抗生物質耐性になってしまう恐れがあると指摘。

 

 

もちろん、以上の指摘は「確定」ではないですし、

「エセ科学だ。間違ってる!」

といったような意見も、

ゲノム編集推進派からはよく集まっているテーマです。

今後、研究&実証がすすんでいくにつれて

こういったリスクの真相は明らかになるのでしょうが、

やはり遺伝子組み換え作物の危険性の例もあるので、

このようなゲノム編集食材に対する懸念もあって然りでしょう。

 

 

 

 

 

 

・いちばん問題なのは「食品表示」について

 

本ブログでは、

以上のようなゲノム編集におけるメリットやデメリット(懸念点)

をぶつけさせて、

「安全や!いや危険や!」と結論づけることは致しません。
(というか不可能です☆)

ですが、ここで声を大にして言いたいのは、

 

「まだ長期の危険性も安全性も分かっちゃいない」

 

という事実です。

(なんだかコ○ナワク○ンと一緒ですね笑)

そんな未知の技術を使った野菜や肉、魚を、

欲する消費者もいれば、避けたい消費者がいるのも事実。

ということは、

遺伝子組み換え食品のように、

「ゲノム編集なのかどうか?」を明記して販売するのが筋ですよね?
※ま、現在の食品表示法では遺伝子組み換えですら表記せずともOKなんですけどね☆

ですが、現段階で日本は、

 

 

このゲノム編集食材の表記および安全性審査を義務付けず、

利用した技術の方法などを厚生労働省に届け出るだけでよいとしています。
(→ 詳細はこちらの資料をご覧下さい)

 

 

ちなみに、EU(欧州)では、

ゲノム編集食材は、これまでの遺伝子組み換え食品と

同等の規制を敷くこととなっています。

EUでは、遺伝子組換え作物(GMO)を栽培する場合、

欧州食品安全機関(EFSA)の承認と各国独自の承認の双方が必要となります。

※ちなみにちなみに、米国はめっちゃ規制緩いです。
さすがGMO大国アメリカです♪

 

さてさて、

本当にこのままでいいのでしょうか?(..;)

カンタンに我が国の現状を整理すると、

 

「ゲノム編集ていう遺伝子操作した食材をこれからどんどん流通させるけど、
君たち消費者に知らせたり明記したりすることはしないからね♪」

 

ということなのです☆

基本的に、食材などは選ぶ権利が消費者にはあり

そのためには、政府というのはこのような食材は、

しっかり明記して流通を認めるのが筋というモノでしょう。

ま、そんなん言っても聞く耳持たないのが政府というモノですが♪

みなさんは、どう感じますか?

遺伝子組み換えの次は、

「ゲノム編集」とかいう、

安全性が現時点ではよう分からん食材。

しかも表示義務なし。

あなたや、

あなたの家族。

ましてや、

あなたの子供に、

知らず知らずのうちに「ゲノム編集」食材が、

口に入る可能性が高いのです。

 

 

これ以上は、議論の余地がありませんから、

そこから先は、みなさん自身でよく考えていただければよろしいかと思います。

今回のブログを読んで、現状の事実を知った上で、

 

「ゲノム編集食材を受け入れる」

「ゲノム編集食材を避ける」

 

それぞれ、ご自身の判断で決めていくしかありませんねm(__)m

今後、私たちのような運動指導者も、

食事アドバイスをお客様にする際に、

こういった部分の知識を付けていかねばならないなと思います。

 

「知る、考える、決める。」

 

健康は自己責任。みなさん、ぜひご自身で考えて生きていきましょう♪

 

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