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【必見】仰臥漫録から紐解く健康

こんにちは!

名古屋・西区浄心駅&昭和区御器所駅すぐ近く!
姿勢・機能改善パーソナルジム
Kinesisトレーナーの角谷(かどたに)です。

 

 

 

今回は、

 

仰臥漫録から紐解く健康!正岡子規に学ぶ「甘い罠」

 

についてです。

 

 

正岡子規 - Wikipedia

 

明治を代表する俳人・正岡子規。

病床にありながら創作を続けた彼の記録『仰臥漫録』には、

当時の生活が生々しく描かれています。

その中でも特に注目すべきは、

彼が日々どのような食事をしていたのか。

いわば「食の記録」です。

驚くことに、

そこには連日のように甘味が登場します。

餅、団子、饅頭、羊羹、アイスクリーム……。

時には朝から晩まで甘いものを口にしている日も見られます。

明治時代の人とは思えぬ「砂糖漬け」の日常。

もちろん、病床にあった彼にとって、

少しでも喜びや気力を得るために甘いものを求めるしかなかったのかもしれません。

しかし、その代償はあまりにも大きかったのではないでしょうか。

正岡子規は、35歳という若さでこの世を去りました。

死因は「脊椎カリエス(脊椎結核)」とされています。

このブログでは、

その病の背景に、「糖質の摂取」がどのように関係していたのかを探っていきます。

 

 

〇仰臥漫録に記された食事

『仰臥漫録』を読み進めていくと、

正岡子規が1日のうち何度も甘味を口にしていたことがわかります。

たとえば、ある日の記録には次のように記されています。

「朝:白粥、煮豆、餅三個。午:饅頭二つ、牛肉少し。夕:アイスクリーム、羊羹一切れ。」

ときには、

「朝におかゆを4杯、昼におかゆを4杯、夜に奈良茶飯という炊き込みご飯を4杯、
さらに牛乳を1合、せんべい、菓子パンを10個、昼ごはんの後に梨を2つ、夜ご飯の後に梨を1つ。」

おかゆにして、糖質ともにカロリーを抑えているとはいえ、

米の摂取量も多く、そこに加えて甘味の摂取もしています。

病床で制限なく食べられること自体が、

喜びであったことは想像に難くありません。

とはいえ、糖質の摂取量は現代の基準から見ても過剰と言えるでしょう。

 

 

〇砂糖と脊椎カリエスの関係

脊椎カリエスとは、

結核菌が脊椎に感染することによって発症する病気であり、

いわば感染症の一種です。

そして、感染症と戦うために欠かせないのが“免疫力”です。

ここで注目すべきは、糖質(砂糖)が免疫機能に与える影響です。

• 食後、血中の糖濃度が高くなると、白血球の働きが著しく低下し、ビタミンCの吸収を阻害します。
• 一説によれば、砂糖をスプーン5〜6杯分摂取しただけでも、数時間にわたって免疫力が落ちるともいわれています。
• その結果、細菌やウイルスへの抵抗力が弱まり、感染症が進行しやすくなります。

正岡子規のように、

慢性的に甘味を摂り続け、

かつ体力や抵抗力が低下していた状態では、

結核菌による感染や病状の悪化を防ぐことは難しかったと考えられます。

 

◯糖質の過剰摂取による骨への影響

私たちが普段何気なく摂っているごはん、パン、麺類、そして甘いお菓子や清涼飲料水。

これらに多く含まれている「糖質」は、

エネルギー源として欠かせない一方で、

過剰に摂取すると骨に悪影響を及ぼすことが、

近年の研究で明らかになっています。

とくに注目されているのが、

“精製された糖質”や、

“グリセミック指数(GI値)”の高い食品です。

これらは血糖値を急上昇させ、

インスリンの大量分泌を引き起こすだけでなく、

骨代謝や骨密度にも深刻な影響を与えると報告されています。

 

【高糖質食は骨代謝にどう影響するのか?】

2003年に発表されたある研究は、

高炭水化物食がカルシウムの体内利用を妨げ、

骨密度の低下を引き起こす可能性があると指摘しています。

このメカニズムの一つが、

インスリンによるカルシウムの腎臓からの排泄促進。

つまり、

糖質を多く摂ることで、

必要なカルシウムが体外に流れ出てしまうのです。

また、糖質を中心とした偏った食事は、

カルシウム・マグネシウム・たんぱく質など、

骨に必要な栄養素の摂取を妨げるという問題もあります。

これにより、骨形成に必要な素材そのものが不足し、

結果として骨の再構築(リモデリング)能力が低下してしまうのです。

 

【高GI食と骨密度の関係】

さらに、2001年にアメリカで行われた研究では、

グリセミック指数の高い食事(血糖値を急上昇させる食品群)を多く摂っている女性に、

骨密度の低下が見られることが報告されています。

この研究は、特に閉経後の女性において、

糖質の摂取パターンが骨の健康に大きく関わる可能性を示唆しており、

今後の骨粗鬆症予防においても重要な視点になると考えられています。

 

また、ひとつ面白い仮説として、

糖質(砂糖)の過剰摂取による影響の一つとして、

「血液の酸性化」されるという説があります。

しかし現代の栄養学においては、

血液のpHは厳密にコントロールされており、

通常の食事によって酸性やアルカリ性に大きく偏ることはないとされています。

それでも、

精製糖の摂取が骨に悪影響を及ぼす可能性があるという点には注意が必要です。

 

糖質=骨の敵、とは言い切れないが…

もちろん、

糖質自体が「悪」なわけではありません。

問題なのは、「過剰な摂取」「質の悪い糖質」です。

白砂糖、ブドウ糖果糖液糖、高GIの精製炭水化物。

これらを日常的に多く摂取することが、

知らず知らずのうちに骨の健康をむしばんでいくのです。

 

 

〇現代にも通じる「砂糖の罠」

正岡子規が甘味に救いを求めたように、

現代に生きる私たちも、

ストレスや不安、孤独といった感情から「甘いもの」に手を伸ばしがちです。

しかし、その代償は決して小さなものではありません。

• 2型糖尿病
• 肥満や高血圧、脂質異常症
• 情緒の不安定・うつ状態(血糖値の乱高下による影響)
• 腸内環境の悪化(悪玉菌の増殖)
• 虫歯や骨粗鬆症、免疫力の低下 など…

一時的な満足感の裏で、

心身には少しずつ確実にダメージが蓄積されているのです。

正岡子規が記した仰臥漫録は、

その現実を私たちに突きつけているのかもしれません。

 

 

 

 

以上です。

いかがだったでしょうか?

甘いものに救いを求めた正岡子規の姿は、

現代を生きる私たちにも通じるものがあります。

日々の疲れや孤独を、甘味で紛らわせていないでしょうか。

知らず知らずのうちに、砂糖に依存した生活を送ってはいないでしょうか?

正岡子規の短い生涯は、「食」と「健康」のつながりを、

私たちに教えてくれているように思います。

その記録から、

私たちも今一度、「健康」とは何かを見つめ直す必要があるのではないでしょうか。

 

【参考文献】

糖尿病のない成人における食事中の炭水化物摂取と骨密度、骨粗鬆症、骨折との関連

GI(グリセミック・インデックス)が高い食事と骨密度の低下と関連性

食事パターンと骨の健康との関係

 

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